1月2月とあれほど降った雪もすっかり溶けてなくなり,日々少しずつ太陽の日差しが増してきているのを感じます。
長かった冬ももうすぐおしまい。
春がすぐそこまでやってきていますね。
皆さんは春の訪れをなにで感じますか?
軒先のつららが溶けてなくなり,白一面だった庭に土の茶色と緑が顔を覗かせるとき。
桜の蕾が少しずつ大きくなって,やがてフワッと花を咲かせたとき。
滑川のホタルイカ漁解禁の知らせを聞いたとき。
春だなぁ,と感じて顔も心もホンワリとなりますよね。
富山の春を知らせる恒例のイベントが今年も開催されます。
今回は告知です。
日本酒は寒造りと言って,冬の間に仕込まれます。
その冬に仕込まれたお酒が出来上がるのが春。新酒の時期です。
富山ではここ数年,県内の酒蔵全てが参加する新酒お披露目の利き酒会が行われています。
今年は3月18日(土)と19日(日)の両日,会場は富山市中央通りにあるてるてる亭1F ほくほく通りで11~18時で開催されます。
このイベント,年を追うごとに参加者もどんどん増えてきて,毎年レギュレーションが少しずつ変わって来ました。
2015年までは富山国際会議場で開催され,参加費を払うと誰でも好きなだけできたての新酒を味わうことが出来ました。
昨年2016年は会場がてるてる亭に変更され,飲み放題だった会がチケット制に変更されました。
これは賛否両論あったようで,新酒を心置きなく飲みたい参加者には不評だった一方,チケット制になったことで飲み方が上品になったと評価する声も聞かれました。
今年の会場はてるてる亭で変わらぬものの,再び飲み放題のシステムに戻ったようです。
参加費は一人¥2,000。予約などは必要ありません。
当初は一人¥1,000(カップルで¥1,000だった時も)だったんですが,仕方がないですね。
主催するのは県内の酒類を扱う卸業者,北陸酒販さんです。
卸業者が開催するイベントということで,主な目的は県内の酒蔵をもっと知ってもらい,販路を拡大すること。
県内の酒蔵が全て参加するということで,日本酒好きにはたまらないイベントですよね。
あ,でも酒飲みのおっさんばかりではなく,最近の日本酒ブームを受けて若い女性の参加者が多いのもこのイベントの特徴です。
ではどんな感じなのか,去年までの写真を交えてご紹介しましょう。
参加費を支払うと,利き酒用の可愛らしいガラスのお猪口を頂けます(このお猪口はもちろん持ち帰り出来ます)。
そのお猪口に酒蔵の生産者さんから直接お酒を注いでもらいます。
こうやって蔵人と直接コミュニケーションを取れるのも大きな楽しみの一つ。
お酒の特徴や仕込みの仕方,蔵の酒造りに関する取り組み方など,色々と教えて頂けます。
蔵にとっても自分のお酒を売り込んでファンを増やす大切な機会ですから,積極的に話しかけてみるととても勉強になりますよ。
気に入ったお酒があれば,帰りに購入することも出来ます。
試飲用のボトルの前に商品タグが置いてあるので,それをもらっていくと便利です。
それでは,これまで当HPでも取り上げた酒蔵を中心に見てみましょう。
まずは立山。以外のお酒①でご紹介した,清都酒造さん。
県内でも幻の酒になるつつある勝駒をいただける貴重な機会ですが,実はこの清都酒造さんのブースはあっという間にたたまれてしまいます。
お酒の展示即売という側面が強いイベントですから,生産量が少なくてこれ以上販路の拡大が出来ない清都酒造さんは,持ち込んだお酒がなくなるとブースを閉めてしまうんです。
実際にこのイベントでお酒を販売していないのはこの清都酒造さんだけ。
残念ですが仕方が無いですね。
出来たての勝駒を味わいたいならぜひ早めに会場にお越しください。
続いては黒部峡の林酒造さん。
立山。以外のお酒②で取り上げた『林』はおそらく持ち込まないと思いますが,主力商品の黒部峡も最近さらに美味しくなったと評判ですので,ぜひ味わってみてください。
そして立山。以外のお酒③で取り上げた高澤酒造さんです。
記事でご紹介した『八代仙』があるかどうかはその年によって違う(他のお酒よりも仕込みが遅いそうです)んですが,『獅子の舞』を始め髙澤酒造さん自慢の様々な銘柄を味わうことが出来ます。
特にこちらの酒蔵杜氏の龍一さんは毎年自らブースに立ってお酒を勧めてくださるので,ぜひ立ち寄って美味しいお酒と軽やかなトークを楽しまれてください。
他の蔵についてはぜひ自分で足を運んで確かめてることをお勧めします。
お米とお水という同じ原材料で仕込んだお酒が蔵によって,そして同じ蔵でも銘柄によって味も性格も全く違うことにきっとビックリすると思います。
どうしてこんなにもお酒の性格が違うのか?
それは飲む人によって好きな味が全く異なるからです。
甘口が好きな人,辛口が好きな人,酸味が好きな人,フルーティーなお酒が好きな人,ドッシリとした味わいが好きな人…お酒の好みはまさに千差万別。
このイベントに参加すれば,きっと自分好みのお酒に出会えるはずです。
出来たての新酒と自分にピッタリのな酒に出会える新酒利き酒会,
今年も『2017 富山のガラスと新酒フェア』に行こう!