いつの間にかすっかり秋らしくなってきました。
朝晩は涼しさを通り越して肌寒いようになり,室堂では紅葉も色づき始めました。
田んぼではお米の収穫もほぼ終わり,新米が出回っています。
そう,新米の時期です!
富山の人たちは新米の出荷を心待ちにしていて,お米屋さんでの新米発売初日には行列もできるほどです。
食欲の秋。炊きたての新米。日本人ならたまりませんよね。
でも,お米の出番はそれだけではありません。
米どころ富山のお米と,名水百選にも名を連ねる富山の美味しいお水で出来るもの…
そう,お酒(日本酒)です!
その富山を代表するお酒といえばやはりそのものズバリ,「立山」でしょう。
でも実は立山って,立山町で醸されているお酒ではないんです。
それどころか,立山町には酒蔵自体がありません。残念ですね…
ただ富山には立山以外にも美味しくて,でも全国的には知られていないお酒がたくさんあります。
そんな富山の美味しいお酒を紹介していきたいと思います。
最初に取り上げるお酒はこれ。
清都酒造さんの「勝駒(かちこま)」です。
ラベルの素敵な文字は芸術家の故・池田満寿夫によるものです。
10年ほど前まではそこまで知られているお酒ではなかったのですが,今では富山の酒好きの間では勝駒を知らないのはモグリと言われるほど有名なお酒です。
口当たりはスッキリとしていますが,飲むと口の中にお酒の甘みと旨味が広がり,抑えめな酸味が味を引き立てています。
美味しいです!!
ただ問題は最近めっきり手に入らなくなってきたということ。
ラベルにはこうあります。
そう,小さな蔵がこだわって醸しているお酒なので,出荷量が少ないんですよね。
しかし人気は年々高まっているため,ますます入手困難の状態が続いています。
富山県内では特約店のみの取扱となっていて,入荷してもすぐに売り切れになってしまします。
都内では現在1件だけ勝駒を扱っている酒屋さんが確認されています。
こうやって紹介するとさらに品薄になってしまうので本当はあまり知られたくないのですが,本当に美味しいお酒なのでぜひ飲んで頂きたいです。
一般的に出回っているのは
大吟醸
純米吟醸
純米
特別本醸造 本仕込み
ですが,個人的におすすめなのは「純米」。
なんとこの純米,精米歩合が50%なんです。
吟醸,もしくは大吟醸なみにお米を削っています。
蔵の酒造りに対するこだわりを感じますね。
これから年末年始にむけてさらに入手が難しくなることが予想されますが,もし見かけたらぜひ飲んでみてください。
嗚呼,でもそうするとますます遠い存在になってしまう…
「勝駒 純米」720ml
¥1500(税別)