お待たせしました。『新湊にも行こう!~実食編』をお届けします。
前回の『新湊にも行こう!』はこちら。
『新湊にも行こう!』でお伝えしたとおり,新湊は新湊漁港という県内でも有数な漁港を抱えており,新鮮な海の幸には事欠きません。
その新湊を代表するグルメの一つといえば,やはりこれ。
白エビバーガーです!
いわゆるB級グルメですね。
この白エビバーガーは『道の駅 カモンパーク新湊』内のフードコートで販売されています。
この道の駅新湊,実は道の駅自体もすごく人気のスポットなんです。
富山の幹線道路,国道8号線沿いという立地条件もあり,大型連休などのピーク時には駐車場入りを待つ車で渋滞が出来るほどです(最近は駐車場が拡張されたため,渋滞もほぼ解消されました)。
その道の駅新湊での人気No.1がこの白エビバーガー。
TVの某ケンミンSHOWなどでも大々的に取り上げられたこともあり,不動の人気を保っています。
以前こちらで働いていた友人に話を聞いたのですが,実はTVで紹介された後のあまりの反響の大きさに厨房の対応が追いつかず,揚げた白エビを作り置きで出した結果,写真のようなサクサク,ボリューミーな白エビバーガーとはならず,ヘナヘナ,ショボショボの残念な仕上がりのバーガーになってしまった時期があったそうです。
現在は値段の改定,人気の落ち着きなどを経て,以前の美味しさをしっかりと取り戻しています。
で,気になるそのお味ですが。
地元新湊で水揚げされた白エビはサクサク,フワリと揚げられ,キャベツと自家製タルタルソースが優しくサンド。
バンズはフワフワで,白エビの食感を引き立てます。
見た目はボリューミーですが,驚くほど(いい意味で)軽い食感。
女性でもペロリと頂けます。
お値段は税込み¥420。
プラス¥100でドリンクセット,ポテト・オニオンリング・ドリンクのセットが¥650(いずれも税込み)です。
新湊を代表する海の幸,富山湾の白い宝石とも称される白エビを手軽に,そして美味しくいただける白エビバーガー,ぜひお試しください!
(『道の駅 カモンパーク新湊』の場所や詳しい案内はこちら)
そして新湊グルメと言えば外せないのがもう一つ。
カレーです!
へ?新湊でカレー?!海の幸じゃないの??という疑問はごもっとも。
どうしてカレーが新湊を代表するグルメかというと。
実は新湊は国内でも有数のパキスタン人コミュニティがあり,彼らの舌を満足させるべく,本場のシェフが腕を振るうインド・パキスタンカレーの名店がいくつも存在するのです。
その中で今回ご紹介する有名店が
『パキスタン・インド料理 カシミール』さんです。
実はこちら,10年ほど前から通っているお店なのですが,今回満を持してのご紹介です。
場所は国道8号線沿いにあり(道の駅新湊からも近いです),迷うようなところではないのですが,とにかく店が分かりにくい!
お店自体がプレハブなので,一見するだけではレストランなのか,中古自動車屋さんなのか見分けがつかないほど。
最近プレハブが新しくなり(それでもプレハブ!),上のように目立つ看板も掲げるようになったので分かりやすくはなりましたが,それでも気をつけていないと通り過ぎてしまいます。
写真で見るとこんな感じ。
ね,分かりにくいでしょう?
そんなカシミールさん,店内も異国情緒タップリです。
以前はそれこそパキスタンやインドの方ばかりで,ここは本当に日本か?と錯覚するほど。
最近では県内や県外からも多くの日本人のお客さんが来られているので,逆にちょっと寂しさを感じます。
ランチタイムにお邪魔しましたが,メニューは一切ありません。
店員さんが口頭で説明してくれますが,チキン,マトン,野菜,豆の中から選ぶスタイル。
裏メニュー的に,ホウレン草のカレーも注文できます。
今回我々がチョイスしたのは
マトンのホウレン草カレー
マトンのエクストラホット(辛口)
チキンカレー
の3種類。それぞれチャイかマンゴージュースも選べます。
早速料理が運ばれてきました。
当然のように,カシミールさんはシェフも店員さんも全員ネイティヴ。
期待も高まります。
最初に運ばれてきたのがこちら。
ビリヤニ(インドの炊き込みご飯)とサラダ,タンドーリチキンのプレート。
前菜としての扱いなんでしょうね。
ビリヤニのお米はしっかりインディカ米です。
お米の性格上,見た目よりもあっさりしていてペロリと頂けます。
前菜ですので,カレーが来る前にいただきましょう。
個人的にはこのビリヤニを後のカレーのためにとっておくのは「なし」です。
理由は後ほど。
そしてお待ちかねのカレーがやってきました。
まずはチキンカレー。
マイルドな味わいの中にスパイスとバターの風味が広がります。
辛いのやクセのある味わいが苦手な人にはピッタリ。
しかし個人的にはカシミールさんで食べていただきたいのはこちら。
マトンのエクストラホットです。もう色が違いますね。
マトンと聞くとクセと独特の臭みを思い浮かべて敬遠する方も多いのですが,ここのマトンカレーに変な臭みは一切ありません。
スパイスがマトンの臭みを取り去り,美味しい”風味”としてのみ自らの存在を主張しています。
本当に美味しいんですよ~。
もちろん普通の辛さでも良いんですが,エクストラホットにするとさらに現地感が高まります。
辛いのが平気な方はぜひチャレンジしてみてください。
でも,思ったほど辛くないです。
そしてこちら
マトンのホウレン草カレーです。
これ,先程も言いましたが裏メニュー的な扱いなので,必ずしもあるとは限らないんですが,「今日はホウレン草ありますか?」って聞いてみてください。美味しいうえに女子ウケもするのでおすすめですよ。
もちろんマトンだけではなく,チキンや他のカレーでもホウレン草スタイルにできます。
見た目の通りホウレン草のペーストがこれでもかと入っていて,コスパ高し!です。
ホウレン草のおかげで味わいは更にマイルド。
どんどん食べられちゃいます。
そしてもちろんカレーだけではありません。
ナンが山積みでやってきます。
しかもこのナン,無料でおかわりも出来るんです!
ね,ビリヤニが入り込む隙間もないでしょう?
しかもカシミールさんはカレーの量も多いので,集中して挑まないと攻略できません。
カレーとナンに全神経を注ぎ込んで頂きます。
普通の女子だと食べきれない程のボリュームなので,頑張っていただきましょう。
それでも食べきれない場合,ナンはお願いすると持ち帰りもできます。
お家のトースターで軽く炙って食べるとまた美味しいんですよ~。
あ,でもおかわりしたのを持ち帰るのはマナー違反ですので,その点はご注意。
このボリュームでランチお一人様¥1000ですからね。信じられないです。
お腹いっぱいになって幸せになったところでチャイを頂きます。
普段は甘くて苦手なチャイなんですが,ここのチャイは不思議と美味しく頂けるんですよね~。
身も心もパキスタン寄りになったせいでしょうか?
味はもちろん,雰囲気や到着するまでのプロセスも含めて,海外気分を味わえるカシミールさん。
つかの間のパキスタン気分を味わいに,ぜひ一度お越しください。
タンドーリからナンを取り出しているところ。
写真をお願いするとわざわざ帽子をかぶり直した,顔に似合わずおチャメなシェフでございます。