「全国名水100選」にも選ばれた、標高2450メートル の高地に湧く地下水です。
主峰・雄山の直下から湧き、 水温は2~5℃、水量も豊富です。
立山黒部アルペンルートの中でも、最も難工事といわれた立山トンネル(立山連峰を貫通するトンネル)の作業中、主峰雄山の真下から大量の地下水が吹き出した。この水は室堂のバスターミナル後方にまで引かれて、水飲み場が作られ、ホテル立山でも水道水として利用している。 「立山玉殿の湧水」と名付けられたその湧水は、なんと水量が1日2万t。水温は真夏でも摂氏2~5度という冷たさで、しかも口当たりが柔らかく美味しい。それもそのはずで、この湧水は立山連峰の万年雪が地中に染み込んだ後、一説によると250年ものあいだ地中に留まっているため、花崗岩や変成岩によって不純物がろ過され、地中のミネラルが添加されたものだという。環境庁が選定した「全国名水百選」にも選ばれ、現在は登山者や観光客の楽しみの一つとなっている。
交通:電鉄富山駅から富山地方鉄道立山線特急で50分、立山駅で立山ケーブルに乗り換え7分、美女平で高原バスに乗り換え50分、室堂下車。