富山県民あるある
「黒部ダムのことを黒四(クロヨン)と言う」
日本一の高さを誇り,富山でも有数の観光スポット黒部ダム。
そのダムを利用して発電しているのが関西電力の黒部川第四発電所。
それで通称クロヨンダムと言われることもありますが,富山人は更に縮めて「クロヨン」と呼びます。
黒部ダムのことをクロヨンと言ったらかなりの確率で富山人。
映画『黒部の太陽』や『プロジェクトX』といった映像作品でも知られる黒部ダム。
世界的にも有数なダムであり,立山町と長野県大町市を結ぶ立山黒部アルペンルートとも併せて,国内・国外からも毎年大勢の観光客が訪れます。
その黒部ダムには大町市側と,立山方面から向かうことができます。
図で見るとこんな感じ。
でもちょっと分かりにくいですよね?
というわけで,これから初めて『クロヨン』に向かう!もしくは行ってみようかな?という人のために,黒部ダムまでの道のりをレポートいたします。
もちろん立山方面から。
まずは車もしくは電車で立山駅を目指します。
この日は車で向かいました。
駅のすぐ近くには無料の駐車場があります。
そこから歩いてすぐに立山駅到着。
駅外壁の改装中でした。
写真にもあるきっぷうりばで黒部ダムまでのチケットを買います。
「黒部ダムまで行きたい」
「室堂まで」
などと,その日の目的地を告げれば,該当地までのチケットをお姉さんが手渡してくれます。
今日は当然黒部ダムを目指しますので,立山駅-黒部湖までのチケットを購入しました。
料金は往復で一人¥10,800です。
これ一枚で黒部ダムまでの様々な乗り継ぎをまかなう共通チケットになります。
ダム到着までに度々提示することになりますので,無くさないようにしっかり持っていましょう。
立山駅構内。
この日は6:00の始発(時期によって異なります)に間に合わせて来たにもかかわらず,すでにこの行列。
土曜日だったということもありますが,シーズン中は時間の余裕を持って動いたほうが賢明ですね。
では,いよいよ出発です。
まずは立山駅から美女平(びじょだいら)まで,ケーブルカーに乗り込みます。
これは立山駅から美女平までの高低差457m,最大傾斜29°の斜面を登る2両編成の車両です。
アルペンルートは元々黒部ダム建設のために開かれたため,今も資材を運ぶためにこれらの車両が用いられています。
一番手前にあるのがその貨車。
でも車両自体は観光客を乗せるため,とてもポップ。
車両の中も階段状になっているんですよ。
およそ7分で美女平に到着です。
ここからはバスで室堂を目指します。
先程のチケットを再び提示してバスに乗り込みます。
ケーブルカーは乗客が多いと立ち乗りになりますが,バスは乗車人数をコントロールしているため,全員座れます。
なにせ1時間近く乗ることになりますから。
しかし,これまた人数が多いと真ん中の補助席に座ることになってしまいますから,油断禁物です。
うまく窓際に座れたら,美女平から室堂までの標高差1,500m,23kmの道のりの間,高原の雄大な景色を堪能することができます。
紅葉の中を走り始めたバス。
途中,樹齢300年を超える立山杉や
落差日本一の称名滝(しょうみょうだき)を眺めることができます。
どんどん登っていきます。
標高2,090mの鍬崎山(くわさきやま)と弥陀ヶ原(みだがはら)ホテル
これは春先の除雪に備える除雪車たち。
この日は絶好の天気だったため,約1時間のバスの旅もあっという間でした。
そして室堂に到着。
室堂のシンボル,雷鳥と雷鳥キティが迎えてくれました。
ヒョウ柄ならぬ,雷鳥柄のキティ。
室堂は立山や剣岳の登山口になるほか,周辺のトレッキング,また春先の雪の大谷と,この周辺だけでも見どころ満載。
時間的に黒部ダムまでは行けない!というときには室堂だけでも立山観光を楽しむことができます。
料金も室堂までなら立山駅から往復で¥4,310とリーズナブル。
でも当然この日は黒部ダムを目指してさらに進みます。
(続く)