次はいよいよ立山温泉跡地です。 森林の中を少し歩きます。
立山温泉跡地の詳細
この温泉は1580年に発見されたと伝えられています。夏場には500人もの客でにぎわったそうです。 安政5年(1858年)、この温泉地に大地震がありました。その結果、鳶崩れ(とんびくずれ)という大規模土砂崩れが発生、立山温泉は数10mの土砂に埋まり壊滅しました。 このとき入浴に来ていた30余人が犠牲になっています。
明治ごろになって再び立山温泉は復活し、たいへん繁盛していたようです。 残念なことに1969年、大雨によって登山道が流され、73年に閉鎖、79年に建物は焼却されました。
立山温泉の跡地です。浴槽がまだ残っています。
立山温泉の湯は消化器や神経系に効くとされます。水で割ると効能が薄くなるというので、 60度の湯を自然に冷まして入ったそうです。
▼こちらが男湯です。
▼こちらが女湯です。
タイルを撮ってみました。
隣には休憩所があります。ガイドの方がおっしゃっていたように、ここから見る景色は絵画のように風流です。
立山温泉跡地は、自然の厳しさや、自然の力の前には人間がいかに無力かを私たちに思い起こさせてくれます。
なごりおしくもそろそろ帰り道です。