六九谷展望台に行く途中、バスの車窓有峰トンネル西口からは、柱状節理がよく見えます。柱が何本も重なっているかのようなこの風景は、吹き出した溶岩が急激に冷やされたためにできたものと考えられています。
次に見学するのは六九谷展望台です。1969年8月の豪雨で崩れた谷。発生した年からこの名前が付けられたようです。 ここから鳶崩れの大崩壊によって生じた地形を全体的に見渡すことができます。
”鳶崩れ”というのはペリーの黒船が到来した時代頃の安政の大地震により引き起こされた大規模な崩落です。大鳶山と小鳶山が崩れて完全に消滅しました。日本三大崩れのひとつとされています。
展望台からは崩れた谷の生々しい爪あとを見ることができます。自然の力を前にすると人間はなんと無力なんだろうと思います。同時に危険のともなう砂防工事のおかげで私たちは、土砂災害などの被害から守られているので、感謝しなくては思いました。
つぎは、湯川第12号砂防堰堤です。