編集長麦ちゃんのお知らせにもありましたが,黒部峡谷鉄道が全線開通しました。
今シーズンも大勢の方がトロッコ電車の旅を楽しまれるでしょうね。

そんな黒部峡谷鉄道を文字通り奥深く,ディープに楽しめるツアーがあります。
それが黒部峡谷パノラマ展望ツアーです。

黒部峡谷パノラマ展望ツアーは,黒部ダムを管理する関西電力が主催するもので,普段一般の方は立ち入ることが出来ない,関西電力施設内の専用列車や高低差200mの「竪坑エレベーター」を体験できる特別なツアーです。
2015年に始まったばかりの新しいツアーですから,ご存じない方も多いかもしれません。
『立山に行こう!』では昨年その黒部峡谷パノラマ展望ツアーを体験してきましたので,実際の様子をご案内したいと思います。


【黒部峡谷パノラマ展望ツアー出発】

まずは宇奈月駅2階の「パノラマ展望ツアー受付」で受付を済ませます。
その後1階のトロッコ電車の券売窓口で搭乗手続きを済ませてください。
終点の欅平駅までは通常のトロッコ電車と同じ行程になります。
当日席に余裕があれば,リラックス車両・特別車両に変更も出来ますよ。
通常のトロッコ電車の旅は初秋の黒部峡谷トロッコ①,そしてトロッコ電車で行く,秋の黒部峡谷鉄道のトピックをご覧ください。

トロッコ電車に乗り込んだら,いざ出発!です。

 

 

木々の間を抜け…

 

 

トンネルを抜けて行くと,終点欅平駅に到着です。

通常だとここでトロッコ電車を降りて,三々五々周囲の景観やスポットを楽しむんですが,黒部峡谷パノラマ展望ツアーはここからがスタートです!

 

【黒部峡谷パノラマ展望ツアースタート】

欅平駅に降りたら,黒部峡谷パノラマ展望ツアーの集合地点まで向かいます。

 

 

このツアーでは関西電力のガイドがついているので,まず最初に簡単な説明を受け,ヘルメットを受け取ります。

 

何しろこれから向かうのは一般の人が立ち入れない,関西電力の施設内です。きちんとヘルメットを装着していきましょう。

 

【列車も上がれる竪坑エレベーター】

欅平駅からは専用列車に乗り込み,竪坑エレベーターに向かいます。
竪坑エレベーターというのは,鉄道車両も利用できるエレベーターのことです。
ご存知の通り,列車車両は線路を利用して移動します。
黒部ダムまで資材を運ぶ黒部峡谷鉄道に文字通り立ちはだかるのが,高低差の壁。
険しく高低差のある黒部峡谷では,目的地のある高さまで線路をかけることができません。
そこで,車両ごとエレベーターに乗せて目的地まで上げてしまおうというのが竪坑エレベーターです。

 

 

車両がエレベーターに近づいてきました。
線路がエレベーター内まで続いているのが見えますか?
人も車両も使える竪坑エレベーターですが,このツアーでは参加者だけでエレベーターに乗り込み,上部まで向かいます。
200メートルほど上がり,扉が開くとこんな感じ。

 

 

再び線路が続いています。
こうしてエレベーターを使って車両ごと移動させることによって,資材をいちいち積み下ろししなくてすむわけですね,合理的。
ここは今現在も黒部ダムの管理,補修などのために使っている施設なので,職員の方もこうして普通に勤務しておられます。

 

【竪坑展望台から上部トンネルへ】

竪坑エレベーターを降りるとすぐに竪坑展望台に出られます。

 

暗い竪坑内を出て見るこの景色はまた格別ですね。
でも,目的地はまだまだ先。
引き続き上部トンネルへ向かいます。

 

 

トンネル内はこのように線路が続いていて,荷物運搬用の施設であることが実感できます。

 

 

暗いトンネル内を進んでいきます。
ちょっとした冒険気分ですね。

 

 

トンネル内では実際に作業に使われている車両を見学することも出来ます。
トンネルを抜けると上部トンネル出口広場に到着です。

 

 

心なしか,先程よりも山が近くに感じます。
さぁ,ここからいよいよパノラマ展望台に向かいます。

 

【山道を抜けてパノラマ展望台へ】

上部トンネル出口広場からパノラマ展望台へは山道を登っていきます。

 

 

こういう看板もあるので,山道に自信のない方はトンネル出口広場で待つのも良いかもしれませんね。
我々はもちろん上を目指します。

 

 

山道はこのように丸太で歩道で整備されていますが,以前は獣道のような道なき道を重い装備を担いで登っていったそうです。

 

 

気がつくと大分高い場所までやってきました。
トンネル出口広場から400m弱,高低差50mを登りきると,ついにパノラマ展望台に到着です。

 

 

360見渡すかぎり目に入ってくるのは山,山,そして山。
奥深い場所にあるため,切り立った山の斜面で空が狭く感じるほどです。
黒部ダムに行った時にも感じましたが,ダムの建設とその管理・運営のために普通なら決して人が足を踏み入れないような場所にまで資材を運び,環境に気を配りながら開発を進めていくのは本当に気の遠くなるような努力の積み重ねなんでしょうね。
雄大な自然を前に人間の小ささと,そしてそんな小さな人間が成し遂げてきたことの大きさを実感できるパノラマ展望台でした。

パノラマ展望台を満喫した後は来た道を戻って欅平駅で解散です。
その後はせっかくなので,ぜひ欅平周辺の観光スポットを回ってお帰りください。
気になるツアー代金は大人一人¥5000。
この料金にはトロッコ電車の運賃も含まれています。
トロッコ電車の欅平駅までの通常往復運賃が¥3420ですので,ツアー料金としては格安と言えるでしょう。
今年のツアーは6月2日から11月13日までの金・土・日・月曜日の開催です。
ツアーに参加するには四日前までに要予約となっていますので,詳しい日程,申込方法などは公式HPをご覧ください。

いかがでしたか?
トロッコ電車での旅に加え,普段立ち入ることの出来ない関西電力の施設や竪坑など,魅力満載の黒部峡谷パノラマ展望ツアー。
ぜひ一度このツアーに参加して,トロッコ電車の”奥深い”ところまで味わってみるのはいかがでしょうか?
トロッコ電車初心者もベテランも,今年は

黒部峡谷パノラマ展望台ツアーに行こう!