四コマ漫画のサザエさんにこういうのがありました。

一コマ目:二学期の通知表に「移り気で落ち着きがない」と書かれたカツオに説教する波平
二コマ目:磯野家に餅屋から正月用の餅が届く
三コマ目:通知表を放り投げて笑顔で餅を運ぶ波平とカツオ
四コマ目:通知表を取り上げてつぶやくフネ「これだものね」

カツオの移り気は波平のDNAだった,というオチですが,この四コマが描いているのは日本の家庭の正月に餅は欠かせないものであり,大人も子供も大好きだ,ということですよね。
そう,やはりこの時期お餅は必須ですよね,日本人にとって。
餅つきにお雑煮,鏡餅etc…

というわけで,行ってきました。
『農事組合法人 食彩工房たてやま』さんです。

 

IMG_20161221_125602

 

美しい立山を望む,のどかな場所にある『食彩工房たてやま』さん。
『食彩工房たてやま』さんはこちらで全て手作りの餅や寒餅(後ほどご紹介)を製造し,県内外へ出荷されているそうです。
早速お邪魔します。

今はちょうどお正月用ののし餅の準備で大忙しだそうで,皆さん黙々と作業しておられました。

 

CIMG5883

 

お餅を作る現場って初めてなんですが,結構広々としたスペースですよね。

 

CIMG5893

 

出来上がったお餅はこんな大きさ。結構な迫力です。
このお餅は昆布餅。富山ならではですね。

『食彩工房たてやま』さんは個人で営業していたお餅屋さんを引き継ぐ形で,平成元年から事業を行っておられるそうです。
現代表理事の西尾さんにお話を伺うと,西尾さん自身ももともとは餅作りなんかしたことのない,普通の主婦だったそうです。
家がすぐ近くで歩いて通えるという理由で働き始めたのだとか。
そうやって働いているうちに元々の従業員の方が定年などで一人やめ,二人やめ,気がついたら自分が代表を務めることになったそう。
現在は西尾さんを中心に,地元の主婦の方々でお餅を作っています。
もちろん皆さんお餅造りのスペシャリストというわけではなく,元々のお餅屋さん,そして先代の理事が作り上げた味を忠実に引き継いでいるそうです。
そのお餅づくり,見た目ほど楽な仕事というわけでもなく,西尾さんも最初は全然好きじゃなかったとか。
それでもある時,「自分が後々残したいものは何か?」と考えたところ,やはり地元で作る手作りの餅を皆に食べてもらいたい!という思いで理事職を引き受けたそうです。
今では自分たちのお餅を食べて「美味しい!」と言ってくれる言葉が何よりも喜びなんだとか。
伝統って,そうやって受け継がれていくものなんですね。

実は『食彩工房たてやま』さんの一番のウリの商品は『寒餅(かんもち)』だそうです。
恥ずかしながら知りませんでした。寒餅。
調べてみると寒餅とは富山で昔から食べられているお菓子で,この寒い時期についた餅を1ヶ月ほど寒風にさらし,乾燥させたものだそうです。
現在では家庭で作ることはほとんどなくなり,手軽に食べられることも少なくなったんでしょうね。
その寒餅,『食彩工房たてやま』さんでは主に1月と2月に製造しておられるそうです。

 

kanmotiseizou

 

寒餅の製造風景。壮観ですね。
こうやって乾燥させたお餅は当然水分が飛んでカピカピになります。
それをどうやって頂くのかな?と思ったら,温めるんですね!
昔はそれこそ囲炉裏やストーブで焼いていたそうなんですが,『食彩工房たてやま』さんではもっと手軽に食べられるようにと,レンジで温められる寒餅を開発されました。
早速レンジでチンすると,こんな感じに。

 

CIMG5908

 

何か想像していたものと違います。
口に入れてみると更にビックリ!
お餅なのでもっちりしているかと思ったら,サクサク,フワフワな食感なんです!
まるで食感の軽いあられのよう。
まぁ考えてみると水分があらかた飛んでいるため,モチモチ感があるはずはないんですが。
素朴な味わいと軽い食感が相まって,いくらでも食べられちゃいそうです。
味のバリエーションも豊富で,昆布の他黒糖,よもぎ,古代米,クチナシなど様々。
個人的には古代米の寒餅がピカ一でした。

ただ『食彩工房たてやま』さんの寒餅はこれだけではありません。
さらに驚きの商品があります。
それが『かんもち紙風船』。
へ?紙風船って何?って思いましたよ,最初。
それがこちら。

 

CIMG5915

 

うん,紙風船ですね。
もちろんただの紙風船ではなくて,中に寒餅が入っていて,そのままレンジでチンするんです!

するとこんな感じ。

 

CIMG5927

 

温められた寒餅がちゃんと中に入っています。

 

CIMG5931

 

紙風船は元々富山の売薬さんがおまけとして子どもたちに配っていたそうで,ある意味富山の伝統工芸品。
その紙風船とこれまた伝統の寒餅がコラボしたのがこの商品です。
これ,富山土産に良くないですか?
薄くて軽いので荷物の邪魔にならないし,紙風船をレンジでチンするというギミックも斬新ですよね。
お値段も紙風船3個入りで¥556(税別)とちょっとした土産にピッタリのお値段。
伝統と伝統が組み合わされた新たな価値が生み出されたと言えるでしょう。
次の富山土産はこれで決まりです!

寒餅を始めとした様々な商品を開発しておられる『食彩工房たてやま』さん。
地元の食材と手作りにこだわって,「安心・安全」をモットーに一つ一つ丁寧に作っています。
年配の方にとっては懐かしさを感じるであろう寒餅。
若い世代にとっては新しい味の発見となる寒餅。
懐かしさと新しさを同時に味わえる寒餅をぜひ皆さんもお一つどうぞ!

 

CIMG5913

 

代表理事の西尾さん(左)と事務員さん。
『食彩工房たてやま』さんの各種商品は地元のスーパーや東京のアンテナショップの他,HPでも注文,購入が可能です。
HPはこちら